Sponsored Link
モルトプレーンのはがし方、貼り方(交換・張替え)
カメラでは、モルトプレーン
(黒いスポンジのようなもの、通称「モルト」)が遮光のために
よく使われています。
しかし、このモルトは、古いとつぶれてしまってしまったり、
ボロボロになっていたりします。
ここではモルトプレーンを新しいものに張り替えるテクニックを紹介します。
新しいものに交換すると、見た目もとても良くなりますよ。
はがし方
- 後玉/シャッター幕の露出部分に1 mm厚プラバンを切ったものを置き、
マスキングテープで固定します。
- プラバンで塞いでおくと、モルトのカスやゴミも入らないし、
万が一のときに後玉/シャッター幕を傷付ける心配もありません。
- マスキングテープは柔軟性があり、
糊跡がつかないタミヤのマスキングテープがいいようです。
- ピンセットに毛管現象でプラモ用シンナー(グンゼ(現 GSIクレオス):Mr.カラーうすめ液)を
取って、モルト部分にたらします(ビチャビチャになってもいいです)。
注射器を使うのも手です。
100円ショップで化粧品の詰め替えようとして売っているのが
針先が尖っていなくて安全です。
- プラモ用シンナーでモルトが溶けます。
アルコール類より色落ちが少ないです。
- 本などには「シールはがし」ではがす方法も書いてありますが、
あれは止めましょう。余分な場所につくと塗装を痛めます。
プラ用シンナーならほとんど塗装面は痛めません。
- プラ用シンナーは
グンゼ(現 GSIクレオス)のラッカー系(Mr.カラー)のものに限ります。
タミヤのエナメル塗料や水性アクリル塗料のうすめ液は効果が
弱すぎます。
お勧めのシンナー
のページも参考にして下さい。
- もちろんプラボディ(ポリカーボネートやABS樹脂など)に使用しても
プラが痛むことはありません。
プラボディにアルコールやベンジンは使わないようにしましょう。
- ティッシュを小さくちぎったものをピンセットでつまんでコシコシ拭くと、
おおまかにモルトが取れてきます。
- 綿棒よりティッシュを小さくちぎったものを使う方が、
角の方まで拭けます。コストもかからないし。
- 溝の中は米粒より小さくちぎるなど、
場所に応じてティッシュをちぎる大きさを変えます。
- 中にはガンコなものもありますから、
こういうときはデザインナイフの刃先や細いマイナスドライバなどで
削るのも手です。
- またシンナーを少しかけておきます。
- 1〜2分放置した後でティッシュをちぎったもので拭くと大部分取れます。
- ティッシュをちぎってにシンナーを含ませ、
別のティッシュに余分なシンナーを吸わせたもので
わずかに残ったモルトや糊跡を拭いてきれいにします。
くれぐれも換気には注意しましょう!
貼り方
溝の中に貼るなら、糊つきモルトではなく、糊なしの方が簡単です。
両面テープを使って貼り込みます。
- モルトプレーンの入手
以前は、カメラの修理用品を扱っている店を探して購入していましたが、
最近は便利なもので、
インターネットの通販でもモルトプレーンが簡単に入手できます。
Amazon.co.jpで「モルトプレーン」を探す
楽天市場で「モルトプレーン」を探す
Yahoo!ショッピング「モルトプレーン」を探す
- 準備: 両面テープ
- 両面テープを切る下敷を作ります。
- ガムテープに両面テープを貼ります。
- 両面テープを溝の幅に合わせてカッターで切ります。
モルトを貼り込む溝の幅より
やや細めにするのが貼り易くするポイントです。
- 両面テープ(やモルト)を切るときには定規を当てます。
- 定規は、半分くらいはガムテープの外になるくらいの場所に
両面テープを貼って作業するのが良いようです。
定規が(ほとんど)全部ガムテープの上だと
定規が滑ってしまい、切るのに苦労します。
- 私はアクリル製の定規を使っていますが、
金属製で厚みが薄い定規(長さが18 cm位の)が
使いやすいそうです。
- 切りとった両面テープをガムテープからはがします。
簡単にはがれるはずです。
- 両面テープを溝に入れます。
- モルトプレーンの貼込み
- 溝の幅に合わせてモルトを切ります。
今度は溝の幅よりやや太めにするのが
きれいに仕上げるポイントです。
- 溝の中の両面テープの剥離紙をはがします。
- ピンセットでモルトをつまんで溝に入れ、
そのまま押さえて位置決めします。
指でモルトを最初だけ押さえ、ピンセットで押し込みます。
- その他
- 溝に接着剤を塗るなら細いマイナスドライバーがやり易いようです。
- 蝶番の所などに糊付きモルトを貼る場合は、
カッターナイフやデザインナイフの刃先のほんの先端に裏紙を剥がした
モルトを付け、位置決めするといいです。
ナイフの刃にモルトを乗せる面積が広いと、
モルトを刃先から取る時に位置決めがズレます。
本当に先端にちょっと軽く乗っかっている状態がいいです。
- 糊付モルトを貼るときに、糊がベタベタくっついてやりにくい場合は、
糊に水をつけます。
位置決めしたらしっかり押さえ、水分をティッシュなどに吸わせ、
後は完全乾燥させます。
バイクなどに切り抜き文字のシールを貼る方ならお分かりでしょうが、
予めボディの接着面に水をつけてやるでしょ?
あれと同じことです。
定規、ロータリーカッター、ガムテープを貼ったカッティングマット
この手法は知人のレストアマンから教わったものです。
私なりに少しアレンジしてあります。
戻る
Sponsored Link