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メータ針押さえ式EE

これも教えてもらった話です。


メータ針押さえ式EEは、露出計のメータ指針をストッパで押さえ、 その針の位置を階段カムでスキャンして 機械的リンクでシャッタと絞りの組み合わせを決めるプログラム露出の方式です。 EE機構を簡単に実現できるため、 廉価版コンパクトから高級コンパクトまで多くのカメラに採用された一般的なものです。 どこが考えた機構かは分かりませんが、よく考えたものです。

オリンパスペンではシャッタ速度検出用のカムで速度2段切替、 同時に階段カムで絞りを決めています。

おまけ:
この方式は特許になっているので、 オリンパスはメータ指針の先に扇型の小さな階段カムを付けたものを考えましたが、 メータのトルクが微弱なため非常に苦労して実現したのが「オートアイ」です。 その後、 階段カムでのスキャン方式の全部が特許に抵触するものではないことが分かり、 オリンパスのカム付きメータ方式はオートアイだけで採用されたに止まりました。

しかし、後には、電子シャッタでの電磁石によるシャッタ速度制御プログラム露出が 一般的になりました。


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