Sponsored Link

カメラ修理の扉のトップへ

ファインダの種類

ファインダの種類について知人に解説してもらったものです。


逆ガリレイ式
望遠鏡のレンズは対物が凸、 接眼が凹でこの配置をガリレイ式と言いますが、 カメラでは対物凹、接眼凸の逆ガリレイ式を使用して 小型化しても全視野が見られるようにしています。 オリンパス35DCやエレクトロなど多くのRFコンパクトカメラが この形式を使ってます。

アルバダ式
逆ガリレイ式と同じレンズ配置ですが、 中間のレンズにフレーム枠を金属蒸着し、 ブライトフレーム用の採光窓を省略したものです。 構造が簡単でコストダウンできるので、 オリンパスペンや比較的新しいコンパクトカメラで多用されています。

ケプラー式
対物、接眼ともに凸レンズを使用しますが、 このままでは上下左右が逆像になるので 途中にプリズムを入れて補正したものです。 視野枠がはっきり見えるのが特徴ですが、 製造コストが高価になるのが欠点です。 キヤノンデミ、リコーオートショットなどで使用されています。

上のファインダを分類すると、逆ガリレイ式、ケプラー式に分かれます。 大半のカメラは逆ガリレイ式を採用し、 ケプラー式はコスト面で不利なので採用しているカメラは少ないです。

ファインダに視野枠(光像枠)を表示させる方法として、 逆ガリレイ式と組み合わせて「採光式」と「アルバダ式」に分かれます。

視野枠をファインダの中に光の像として結ばせるものを 「光像枠=ブライトフレーム」と言います。
採光式は別に採光窓を作り、 視野枠をくり抜いた板を通過した光をミラーで90度に曲げ、 ファインダからの光と合成させて視野枠像をファインダ内に結ぶものです。 これは35DCやエレクトロ、ハイマチックなど、 ファインダ横にスリガラスの採光窓を持ったカメラのほとんどで 採用しているものです。 カタログなどに「採光式ブライトフレーム」と書いているものです。

アルバダ式は採光窓が無いのですぐ分かりますね。 初代ペンやペンS、ペンWなどは採光式ブライトフレームですが、 ペンのEEシリーズやDシリーズはアルバダ式になっています。 これは露出計を内蔵したことによって、 採光式にするためのスペースを取られたためです。

この他に戦前のスプリングカメラなどに使用されていた ブリリアントファインダがありますが、 対物、接眼ともに凸レンズで、 45度の角度でミラーを入れて上下像だけを正像とし、 左右は逆像のままとしたものです。 ウェストレベルでの使用になり、 ファインダの見え方も二眼レフなどと同じように左右が逆になります。 接眼レンズと目の間に視野の範囲をくりぬいた板を入れて視野枠とします。


戻る

Sponsored Link