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光線もれチェッカ

回路図 モルトを貼り換えたりしたら、 今度は光線もれがないかが気になります。 写してみればわかるんですが、結果がすぐにはわからないし、 ダメだったときの経済的・精神的ショックが大きいです(^.^;)。

中にもれてるかどうかは簡単にはわからないので、 ここでは逆に中からもれるかで見ようという物です。

ようするに、カメラの中に豆電球を入れれば良かろうという話なので、 「チェッカ」などと大げさな物はないです。 正に、豆電球というか麦球を使ってもいいのですが、 ここでは、LEDを使ってみました。左が回路図(実体配線図)です。

極一般的なLEDだと、2 V程度から点灯します。 東芝のデータシートなんかを見ると、順電圧は2.2 V位になっています。 したがって、電池がLR44なんかだと二個必要です。

LR44を二個使えば公称3.0 Vです。 LEDに2.2 Vかかるとすると、抵抗には0.8 Vかかることになります。 また、データシートを基に、明るめに点灯させることを考えて、 20 mA程電流を流すことにすると、抵抗値は、

    0.8 / 0.02 = 40
40Ωと計算できます。 ところが、LR44だと実際には電圧降下が大きく、 3.0 Vではなく、2.5 V程度になります。 これを基に再度計算すると、
    (2.5 - 2.2) / 0.02 = 15
15Ωにするのが良さそうです。 この計算値と手持ちの部品の関係で20Ωの抵抗を使ってみました。

作るときのポイントも特にありません。 配線をカメラの端から端まで届く位の長さにするとか、 絶縁に気をつけるとか、極一般的なことくらいです。 LEDは、足が長い方が+(アノード)、 短い方が−(カソード)です。

使い方はいたって簡単で、点灯させた状態でカメラの中に入れ、 暗い部屋で光がもれ出してこないか見るだけです。 LEDをパトローネ室に入れたり、スプール室に入れたり、 何度か場所を変えてみましょう。

最後に、これがどれだけ役に立つのかは不明です。 やっぱり最終的には試写して確認しましょう(^.^;)。

使用例


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